2014年4月5日土曜日

クラシックギタリスト荘村清志デビュー45周年記念CDを発売!


日本のギター界を常にリードしてきた荘村清志(66)が、デビュー45周年を迎え、記念CD「アルハンブラの想い出」をリリースした。「最近は、頭で考えて音楽を作っていくのではなく、一音一音の意味を感じて弾くことで、感情が音からにじみ出てくるような演奏をしたいと思っています」と話す。

 9歳からギターを始めた。巨匠ナルシソ・イエペスの来日時にその才能を認められ、16歳で単身スペインにわたり、4年間師事。世界のギター界を肌で感じた最初の世代だ。日本を代表する作曲家の一人、武満徹に最初にギター曲を委嘱するなど、日本のギター界の視座を世界に拡大した先駆者でありながら、いまなおトップ奏者として走り続けている。

 「いつも言っていることですが、われわれは頂上のない山を登り続けています。だから、ここまでやればもういいということはないし、年を経るごとに分かってくることも多い。今は、ここは悲しいところだから悲しく弾かなければと自分で作る次元ではなく、その楽曲を弾き始めたら無性に悲しみがこみ上げてきたというようなことが一番大事だと感じています」と45年を振り返る。

 今回のCDのテーマは、イエペスのレパートリーを含んだスペインの曲集。スペイン民謡を映画「禁じられた遊び」のためにイエペスが編曲した「愛のロマンス」、イエペスが得意としたタルレガの「アルハンブラの想い出」などが収められている。

「先生はスカルラッティのソナタや、ムダーラの『ルドヴィーゴのハープを模した幻想曲』を良く弾いておられた。スカルラッティは原曲がチェンバロの曲なので、チェンバロに近づけた音色で弾いていました。伝統を重視する一方で新しいものを取り入れた。それまでギターは、スペインの下町の音楽の伴奏に使われる通俗的な楽器というイメージがあって、ピアノやバイオリンと同等に扱われていなかった。それを協奏曲や室内楽の演奏、録音を積極的に行うことで、ギター自体の地位を上げることに尽力し、結果世界中にギター音楽が広がっていったんです」

 収録曲は、イエペスが得意とした曲であると同時に、師直伝の曲目でもある。いまでも師の忘れられない言葉があるという。

 「レッスンでは、こういう弾き方がある、またこんな違った弾き方もある、といろいろなパターンを教えてもらいました。日本へ帰ることになって、『これからは、これが荘村清志のものだ、といえるような自分独自の表現方法を身につけていかなければいけない。私のコピーではだめだよ』と言われたのを、今でも覚えていますし、その教えは守っています」

 CDには何度も録音した曲も入っているが、聴けば一つ一つの音が以前の演奏より深くなっているのが分かるだろう。

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荘村 清志  アランブラ宮殿の思い出


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